こんにちは。
今後公開される映画で見たい作品は『The Martian』、mukaiyachiです。
adbは『Android Debug Bridge』の略でAndroidのデバッグをサポートするツールです。
adbはAndroid SDKに含まれていますので、開発マシンにパスを通せば使えるようになります。
このツールを用いるとadbコマンドを用いて、ターミナルソフトなどのCUIでログの確認など様々なことができます。
adbコマンドを使うとことで、Android StudioやEclipse等のIDEやAndroid端末を操作するよりはやく快適に開発を進めて行けます。
またAndroid StudioやEclipse等はログの行数に制限があって古いログは消えてしまいますが、adbを使えばたくさんのログを残しておいて後から確認することも可能です。
今回はそんなちょっと便利なadbコマンドをいくつか紹介します。
※私は現在Macintoshを開発マシンとしています。Windowsなどの場合は別途設定等が必要になるかもしれません。
まずadbのパスが通っていない場合は使えないのではbashなどを使ってパスを通しましょう。
パスを通すには
1、『ターミナル』を起動して、『.bash_profile』を開く。
(『.bash_profile』がない場合は作成)
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$ vi .bash_profile |
2、『.bash_profile』に環境変数追加
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$ export PATH=$PATH:/Applications/android-sdk/platform-tools |
(自分のパソコンの『platform-tools』があるパスを設定)
3、変更したら保存
4、bashの変更内容を反映させる
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$ source .bash_profile |
パスが通ったらいよいよこれらのadbコマンドが使えるようになります。
①ログを出力
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$ adb logcat |
②ログに時間を含める
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$ adb logcat -v time |
③ログレベル指定
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1 |
$ adb logcat -v time *:W |
④ログをファイルに出力
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1 |
$ adb logcat -v time > filename.txt |
⑤ログクリア
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$ adb logcat -c |
⑥現在表示しているFragmentやActivity&Viewの階層の確認
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$ adb shell dumpsys activity top |
⑦接続しているデバイス一覧
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$ adb devices |
⑧APKのインストール
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$ adb install xxx.apk |
⑨APKのアンインストール
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$ adb uninstall xxx.apk |
⑩文字入力
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$ adb shell input text foo |
⑪キーイベント送信
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$ adb shell keyevent 3 |
⑫デバイスにファイルをコピー
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$ adb push sample.png /sdcard/ |
⑬デバイスからファイルをコピー
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$ adb pull /sdcard/sample.png /tmp |
⑭adbの起動
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$ adb start-server |
⑮adbの停止
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$ adb kill-server |
他にもadbに関連したことをいくつか紹介します。
adbコマンドはパソコンに複数のAndroid端末を接続した状態で使用するとエラーになります。
コマンドでどの端末を使うというのを指定すればエラーにならず使用できますが、毎回それを行わなければならずちょっと面倒です。
しかし『adb-peco』というツールを使用すると、複数の端末を接続していても楽に使用できるようになります。
また、通常adbコマンドでログ見た時は、ログのレベルで色が分かれていないのですが、『pidcat』を使用すると、ログをカラフルな色付きで表示してくれます。
他にもadbコマンドには便利なコマンドがたくさんあります。
これらのコマンドを使いこなして効率よく開発ができればと思っています。
みなさんもぜひお試しください。
・androidのログ関係の公式リファレンス
http://developer.android.com/tools/help/logcat.html
・androidのadb関係の公式リファレンス
http://developer.android.com/tools/help/adb.html